「えっ、こんなところに巣が!?」
ある日ふと玄関の軒下を見上げると、小さなグレーの塊が…。
よく見ると、それはアシナガバチの巣の“作りかけ”でした。
「まだ初期だし、棒で落とせば大丈夫かな…?」
そんなふうに思っていませんか?
でもちょっと待ってください。
その判断、もしかすると刺される第一歩かもしれません。
この記事では、アシナガバチの「初期の巣」を見つけたときに
・自分で落としてもいいのか
・落とす際のリスクと正しい手順
・プロに頼む判断基準
を、実際の体験談とともにわかりやすく解説します。
読んだあとには「やる or やめる」がはっきり決まるはずです。
まずは落ち着いて、最後まで読んでみてください。
目次
- 小さい巣だから大丈夫?油断は禁物
- アシナガバチの巣の「初期」とは
- 初期の巣を落とす前に知るべきリスク
- 実録!自分で落として刺された体験談
- 自分で駆除する場合の正しい手順
- 絶対に避けるべきNG行動
- プロに頼んだほうがいいケースとは?
- 再発防止のための対策
- まとめ:安全を最優先に判断を
1. 小さい巣だから大丈夫?油断は禁物
「玄関の軒下に、なんか小さい巣ができてる…」
そんなとき、「今ならまだ間に合う!」と、勢いで叩き落とそうと考える方も多いと思います。
でも、その判断、ちょっと待ってください。
アシナガバチの巣は、たとえ小さくても油断できない存在です。巣を落とす行為にはリスクが伴います。下手に手を出すと、ハチの逆襲を受けて刺されることもあります。
2. アシナガバチの巣の「初期」とは

アシナガバチの巣は、春〜初夏にかけて女王バチが一匹で作り始めます。この段階がいわゆる「初期の巣」です。
初期巣の特徴は以下の通り:
- 大きさ:直径3〜5cm(ゴルフボールくらい)
- 形状:グレーの紙のような素材で丸くて平たい形
- 場所:軒下、エアコン室外機の裏、植木の中など
- 活動状況:女王バチ1匹、または働きバチが少数
初期段階ではハチの数も少なく、駆除のチャンスに見えますが、油断は禁物です。
3. 初期の巣を落とす前に知るべきリスク
巣が小さければ安全、というわけではありません。
以下のリスクを見落とすと、大きな事故につながる可能性もあります。
● 刺される危険性
たった1匹のハチでも、刺激を受けると攻撃してくることがあります。刺されるとアナフィラキシーショックを起こすケースもあり、非常に危険です。
● 逆襲される
物音や振動でハチが警戒し、飛び出してくることも。顔や首元などを刺されると、重大な健康被害に発展します。
● 再び巣を作られる
落とした後に巣の痕跡が残っていると、同じ場所に作り直されることがあります。再発防止の処理も重要です。
4. 実録!自分で落として刺された体験談

筆者自身の体験談をご紹介します。
去年の6月、車庫の天井に直径5cmほどの巣を発見。
「今ならまだ大丈夫そうだ」と油断して、夕方に棒で叩き落としました。
結果は…
- 巣から数匹のハチが飛び出し、腕を刺されました
- 焦って逃げたことで転倒し、ひざも負傷
- 翌週には同じ場所に新しい巣が再建されていました
たった5cmの巣でも、完全に油断していました。
結局、プロの駆除業者に依頼して再発防止処理をしてもらいました。
5. 自分で駆除する場合の正しい手順
どうしても自分で対処する場合は、慎重かつ準備万端で行動する必要があります。
● 駆除に適した時間帯
→ 日没後〜夜間がベスト。
ハチの活動が鈍り、巣の中に集まっているため。
● 服装
→ 肌を出さないように完全装備。
- 長袖・長ズボン
- 厚手の手袋
- 帽子・フード
- 首元はタオルでカバー
● 道具
- ハチ専用のジェット式殺虫スプレー
- 長い棒(物理的に落とす場合)
- 懐中電灯(赤セロハンで光を和らげる)
● 駆除の流れ
- 日没後、静かに接近
- スプレーをしっかり吹きかける(10秒以上)
- 数分待ち、ハチの動きが止まったのを確認
- 巣を落とし、袋に密封して処分
- 巣跡を清掃し、忌避スプレーを散布
6. 絶対に避けるべきNG行動

以下の行動は非常に危険なので、絶対にやめてください。
- 昼間に叩き落とす:ハチが活発で攻撃される可能性大
- 中途半端にスプレーだけかける:興奮して逆に飛びかかってくる
- 高所での作業に脚立を使う:動揺して落下するリスク
- 周囲に人がいる状態で駆除する:巻き添えにする恐れあり
- 懐くと思って、巣を作るのを見守る。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
7. プロに頼んだほうがいいケースとは?
以下に当てはまる場合は、自力での対応はおすすめできません。
- 巣が10cm以上になっている
- 働きバチが複数飛び交っている
- 巣が高所にある or 足場が不安定
- 小さい子どもやペットが近くにいる
- 過去にハチに刺された経験がある
ハチ駆除の専門業者なら、最短10分で安全・確実に対応してくれます。費用は地域によって異なりますが、小さな巣なら5,000〜10,000円程度が相場です。
8. 再発防止のための対策
巣を落としたあとに**「再び作られる」**ことは少なくありません。再発を防ぐためには以下の対策が効果的です。
- 巣の痕跡を完全に除去する
- 忌避剤(市販)をスプレーする
- 毎週、建物の軒下などをチェックする
- 小さな巣でもすぐ対応する習慣を持つ
とくに「去年巣を作られた場所」はハチにとって快適な場所なので、念入りに予防しましょう。
9. まとめ:安全を最優先に判断を
アシナガバチの巣は、初期段階なら落とせそうに見えても、意外と危険が潜んでいます。
- 刺されるリスクは小さくない
- 不十分な駆除は逆効果
- 無理せずプロに頼むのも立派な選択
安全を最優先に、冷静に判断しましょう。
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